廃車手続きの際には、複数枚の書類が必要になります。更に廃車を行う状況次第では、必要になる書類が増えたり書類の種類が異なる場合もございます。
今回は、そんな特殊ケースの一つである「戸籍謄本」が必要になる状況や追加書類などをご紹介いたします。

私が教えてあげるわ。

目次
通常の手続きでは戸籍謄本は不要
廃車手続きの際の必要書類としては、この戸籍謄本はそこそこ異例の部類に入る書類です。
どのように異例かというと、戸籍謄本は一般的な廃車手続きの際には必要となる事が、ほとんどない書類なのです。
基本的な廃車手続きを行う際に必要になる書類としては、以下の書類が挙げられます。
通常の廃車の際に必要な書類一覧
- 車検証
- ナンバープレート
- リサイクル券
- 印鑑証明(軽自動車の場合は不要)
もし、廃車手続きを代行したり、初めから廃車買取業者などに依頼される場合は、上記に加えて委任状(軽自動車の場合は申請依頼書)の準備を行うことで、廃車手続きを進めることが可能です。

現状、戸籍謄本は必要なさそうだね。

姓の変更には戸籍謄本が必要
では、ここからは廃車の際に戸籍謄本が必要になるケースについてご紹介いたします。
この戸籍謄本が必要になる状況としては、主に車検時と廃車時の間に姓の変更があった場合に必要となるのです。
必要書類の名義は車検証に合わせる
廃車手続きの基本ですが、準備を行う書類の情報は全て車検証に記載の情報と一致するものを準備する必要があります。
全ての情報は車検証に記載さてれている情報が優先されるべき項目として扱われますので、名義や住所も車検証と異なる場合は、同じ情報が記載の書類の準備します。
もし、同じ情報が記載の書類がない場合は、相違している情報との紐付けができる書類を補助書類として準備する必要があるのです。

まぁ、その通りね。

具体的にどんな状況で戸籍謄本が必要?
では具体的に、どういった状況で戸籍謄本が必要になるのかを見ていきましょう。
前述でもご紹介の通り、車検証に記載の内容に沿った書類の準備が必要になります。
そして、戸籍謄本は家族構成などの記載がある書類ですが、それ以上に自分の姓の変更前と変更後、両方の確認ができる書類となります。
なので、例えば女性が結婚し新姓になった場合、結婚前に車検を行なった車には当然旧姓のままで車検証に登録されています。
この車に対して、新姓で登録されている印鑑登録証明書などを用意しても名義不一致となりますので、新姓の印鑑登録証明書と旧姓の車検証の名義を紐付けするための補助書類として戸籍謄本が登場するのです。

確かに戸籍謄本で証明できるね。
その反対に、結婚時に奥さんの名義で車検に出した車を、離婚後に廃車にする場合も旧姓に戻っている情報だけでは書類不備にあたりますので、ここでも戸籍謄本が必要になるのです。
相続の際にも必要になるわね。

戸籍謄本の他にも追加書類の可能性も
上記が廃車手続きの際に戸籍謄本が必要になるケースのご紹介でした。
が、実は戸籍謄本が必要になるケースでは、それ以外にも追加書類が必要になるケースが存在しているのです。
引っ越しがある場合
一つ目の追加書類のケースとしては、前述でも少し触れましたが車検証に記載の住所から引っ越しがあった場合です。
この場合は、戸籍謄本に記載の内容だけでは紐付けができない事がほとんどですので、追加書類として住民票を提出することになります。
戸籍謄本には本籍の記載が可能ですので、車検証に登録の住所が本籍の場合は戸籍謄本のみで可能。
なお、住民票には現住所と一つ前の住所のみが記載されていますので、車検証に記載の住所から2回以上引っ越しをされている場合は、過去の移動情報の記載がある「戸籍の附票」の提出が必要になります。
相続の際は全員の紐付けが必要
続いてのケースとしては、相続の場合です。
しかも、兄弟や甥・姪が多い場合はかなり多くの書類が必要になる可能性がございます。
というのも、相続の場合は相続対象者全員の紐付けが必要になりますので、戸籍謄本に関しても1枚だけではなく各家族ごとに提出が必要になる可能性がありますので、場合によっては戸籍謄本だけでかなりの枚数になるのです。
更に言えば、こちらの記事でも詳細を記載しておりますが、相続の際には他にも除籍謄本などの提出が必要になりますので、かなり大変なことになると覚えておきましょう(汗)

実際ヤバイのよ。

以上が、廃車手続きの際に戸籍謄本が必要になるケースとなります。
戸籍謄本が必要になるケースは非常に稀なケースですので、恐らくほとんどの方が関係のない話とはなりますが、人生何があるか分かりませんので「そんな話があったな」程度に覚えておいていただければと思います。

その時の為に覚えているわ♪
