車を廃車にする手続きというのは、思っている以上に面倒くさいです。可能であれば、その手続きを簡単に済ませたいと思われる方も多いことでしょう。
そこで、ここでは廃車手続きにおいて現存する最も簡単な方法についてご紹介いたします。
この方法であれば、タイトルにある通りに車の引き渡し後は放置で勝手に廃車が完了しますので、忙しい方もズボラな方も簡単に行う事が可能となります。


一番簡単な廃車手続き方法
それでは早速、一番簡単に手続きを済ます事ができる廃車方法をお紹介いたしましょう。
その方法とは、廃車買取の業者に依頼するという、いたってシンプルな方法となります。この場合の具体的な手続きの流れとしては以下の通りです。

廃車買取の申し込み
まずは、希望される廃車買取業者に申し込みを行います。その際に買取額の案内や車の引き取り日程の調整を行います。
当然、店舗に足を運ぶことなく、各業者のHP上にあるフォームや電話を行う事で申し込みは完了できます。
車と必要書類の引き渡し
申し込み後に決めた日程に自宅まで車の引き取りに来ますので、車と必要書類を渡しましょう。
放置
あとは、本当に放置するのみです。
むしろ簡単すぎて不安になる位に、本当に廃車買取業者での廃車手続きは簡単な方法なのです。

アホらしく感じるじゃろ?

多くの廃車買取業者で手間の省略ができる
上記の通り、廃車買取業者は廃車の買取だけではなく、車の処分や法的な手続きまでも全て代行してくれます。
通常、これらの作業を自分で行うとなると非常に時間と手間が必要になるので、そのサービス内容にはビックリします。
通常の廃車手続きの流れ
この簡単さをより比較しやすいように、自分で行なった場合の通常の流れも併せてご紹介しておきましょう。
飛ばして見ても良いよ。

解体業者への持ち込み
自分で廃車を行うとなった場合、まずは解体業者に車の持ち込みを行うことになります。
これは一時抹消登録(車は自宅で保管する廃車)だけの場合は不要な行程ですが、恐らくほとんどの方が解体を行う廃車を希望されていることでしょう。
解体業者を探す際には、個人依頼で解体を請け負ってくれる業者が少ないので、何軒か電話であたる事になるでしょう。
また、車が不動車だった場合は、自分でレッカー車の手配(2万円前後)の必要が出てきます。
解体
解体には解体手数料を請求される事が多いので、1万〜1.5万円ほどかかると予想して現金も一緒に持参しましょう。
もし、閑散期であればその日の内に解体してくれる可能性もありますが、繁忙期の場合は解体完了までに数日を要する事があります。
そして晴れて解体が完了すれば運輸支局での廃車申請の手続きに移るのですが、その際に記入が必要な「移動報告番号」と「解体報告記録がされた日」を解体業者から教えてもらえます。
これは専用の用紙ではなくメモ書き等になりますので、無くさない様に管理して、運輸支局での手続きの際に持参しましょう。
運輸支局での廃車手続き
そして最後に、運輸支局での廃車申請の手続きとなります(軽自動車の場合は軽自動車検査協会での手続きです)。
ここでの手続きでは上記でご紹介しているメモ書きに加えて、車検証や印鑑登録証明書なども持っていく必要があります。
必要書類はそれだけではなく、窓口に設置されている3種類の書類にも必要事項をその場で記載して、一緒に提出する必要があります。
なお、運輸支局は平日の夕方までの営業となっていますので、平日勤務の会社員の方が手続きを行う事は有給でも使わない限り不可能です。
行政書士に依頼することも可能ですが、その場合は依頼料で数万円が必要になりますので最後に痛い出費になるでしょう。

これ以上、見たくない。
サルには厳し過ぎじゃったか。

廃車買取業者は多くの手続きを代行してくれる
上記でご紹介した長々した廃車の流れは、これでもかなり省略した状態ですので、本気で自分で行おうと思うともっと大変です。
そんな地獄の様な面倒な作業が、廃車買取業者に依頼する事でほとんど作業せずに手続きを完了させる事ができるのです。
具体的には、解体業者探しや解体は向こうがやってくれますし、動かない車だった場合も無料でレッカー車の手配を行なってくれます。
業者によっては有料オプション。
その後の運輸支局での手続きも代行してもらえますので、廃車完了後に入手できる「移動報告番号」と「解体報告記録がされた日」も廃車買取業者が控えて、それを用いて廃車申請の手続きを代行してくれます。
つまり、本当にこちら側は車の引き渡し後は何もする事がないのです。



業者によって異なるサービス内容
上記の通り廃車買取業者に依頼される事で、かなり手続きが簡単になります。
しかし、実は上記で紹介している様な旨みだらけの内容は、すべての廃車買取業者で受ける事ができる訳ではないのです。
というのも、廃車買取業者は一般企業が行なっているサービスですので、その会社の方針次第でサービス内容も千差万別となっているのです。
手続き代行をしない業者もある
実際に見た事がある廃車買取業者の実例を挙げると、車の引き取り・解体までは上記と同様に行なってくれるものの、その後の運輸支局での廃車申請の手続きは自分で行わないといけないというサービス内容でした。
もしくは、運輸支局での手続きもその業者に依頼されてい場合は、別途1万円の手数料を支払う事で代行できるというオプションが用意されていました。

すごくケチに見えちゃうね!
ある程度は仕方ないのじゃろう。

手数料が有料で設定されていることも
他にも、車の引き取りが無料で設定されている業者もあれば、それらの費用が有料で設定されている業者も存在します。
特に、解体したい車が事故や故障で不動車になってしまっている場合はレッカー車の手配が必要になり、その手数料が発生する業者はかなり多いです。
もちろん、その場合は個人でレッカー車の手配を行う時よりも費用は安くなっていますが、それでも1万円近く請求される可能性がありますので、ここは注意が必要です。


以上を踏まえて、簡単に廃車手続きを済ませたい場合は、廃車買取業車に依頼される方法が断然オススメです。
廃車買取業車に依頼することで、実質的な作業内容は「申し込み」・「書類の準備」・「車の引き渡し」の3段階だけで完了させる事が可能となるのです。
ただし、その代わりに業者選びをミスってしまうと、手軽さと引き換えにそこそこの金額の手数料を請求されることになりますので、依頼される業者は手数料が完全無料の業者に依頼することを心がけましょう!